健康な体づくりはもちろん、脳を最適化し、仕事のパフォーマンス向上の助けになるのが「運動」。ジムでのトレーニングやランニングといった本格的な運動ではなくとも、散歩やウォーキングといった「歩行」でも十分な効果が得られることは、ライフハッカー[日本版]でもたびたび紹介してきました。
歩くことを習慣にするために、歩数や運動量、移動距離を可視化してモチベーションを維持している人もいるでしょう。そこに、移動した距離がマイレージとして加算され、魅力的な特典と交換できるとしたら? 駅までの道のりや、家と会社との往復は、もっと楽しいものに変わるのではないでしょうか。
そこで気になるのが、移動とエコに新しい価値を見出すとして、2022年のヒット予測でも話題となっている「マイレージアプリ」の存在。今回は「ノルク」というスマホアプリを編集部で試し、日常に運動を取り入れて習慣化することの楽しみを探ってみました。
「歩くだけ」でマイルが加算。健康でエコな移動を後押し
「ノルク」はイーデザイン損害保険株式会社(以下、イーデザイン損保)が2021年12月にローンチしたばかりの新しいサービス。マイレージアプリの先駆けとして知られ、日本ではサービス開始から4週間で100万超ものダウンロード数を記録したという「Miles(マイルズ)」のAI技術を活用しています。
このAI技術によって、ユーザーの移動手段は自動判定されるため、難しい操作は一切不要。ユーザーが移動した距離と手段によって「マイル」が付与され、マイル数に応じた特典と交換することができます。
さっそくスマートフォンにノルクをダウンロードし、簡単な情報を入力してアカウント作成は完了。GPSの設定をONにして、試しに近隣を200メートルほど歩いてみました。
移動距離と移動手段は自動的に記録されます。この移動で加算されたのは1.1マイル。
1マイル=約1.6kmなので、200メートルの移動だと0.1マイルほどにしかならないはず。それなのに1.1マイルが付与されたのは、より健康でエコな移動手段を選ぶと付与率がアップして「ボーナスマイル」が発生するというノルクの仕組みのおかげです。
徒歩やランニングはもっとも付与率が高い「移動距離×10(通常マイル×1、ボーナスマイル×9)」、自転車は「移動距離×5(通常マイル×1、ボーナスマイル×4)」、車での移動は通常マイルのみの「×1」というように、移動手段によってボーナスマイルの付与率が変わります。
日常を送るなかで自分が環境配慮に貢献していると実感することは少ないですが、選んだ移動手段がエコにつながっているとアプリで可視化されると、なんだかうれしくなるものです。
もちろん、電車やバスはなくてはならない大切な移動手段なので遠慮なく利用しますが、エコな手段を選ぶという工夫は積極的にしていきたいと思うようになりました。
知らず知らずのうちに、運動習慣が身につく
これまで「ジムに通いたいけど重い腰が上がらない」「運動を習慣にしたいけど続かない…」と苦手意識を持っていた人にはもってこいなのが、この「ノルク」。
何気ないふだんの移動にこそ、価値がある──そう思わせてくれるのです。
いつもならついタクシーに乗ってしまうところを15分かけて歩いてみたり、通りかかった神社に立ち寄って、お参りがてら散歩をしたりと、歩くこと自体が楽しみになり、自然と運動習慣が身につく、と実感しました。
リモートワークやデスクワークなどで座りっぱなしでいると、血流や代謝が低下してしまうため、「30分に一度は立ち上がって足を動かそう」などといわれますが、ノルクならそんなときに家のまわりを1周するだけでもマイルが付きます。
ランニングも徒歩と同様にマイル付与率がもっとも高いので、ジョギングの習慣がある人はもちろん、ゆくゆくは走れるようになりたいと考えている人にも「ノルク」は強い味方になるはず。
徒歩での移動を増やすことは単純にお金の節約にもなりますし、移動後に届くノルクからのマイル付与通知が「お疲れさま!」と移動をねぎらってくれているように感じられて…。気がつけば、筆者もスマホを開くとノルクのオレンジのアイコンを探す毎日。
「ノルク」は、移動データを地図やグラフなどで可視化してくれるので、「これだけ運動できた」という自信にもつながります。気がつけば「最近、仕事がはかどる」「深い睡眠がとれて、目覚めもすっきりしている」といった変化を実感できるようになっていくことでしょう。
フードや日用品、寄付も。特典と交換できてお得!
リモートワーク中心ながら、電車やバス、徒歩での移動、自宅周辺での買い物や犬の散歩と、ちょっと歩くことを意識する以外は、ふだんとあまり変わらない毎日を過ごして、獲得したのは合計520マイルほどでした。
ノルクは、魅力的な特典のラインアップが揃っていることも特長のひとつ。提携している企業の商品やサービス、寄付活動といったさまざまな特典が用意されていて、100〜200マイルで交換できるものがほとんど。なかには10マイルでエントリーできるものあります。
たとえば、スポーツメーカーや紳士服メーカーといったおなじみの企業のオンラインショップのクーポンや、インテリア、観葉植物、お酒、調理小物、入浴剤、雑貨、ペット用品などの割引クーポンなどのほか、ギフトカードへの交換、慈善事業やCSR活動への寄付も。
特典は頻繁に追加されるので、アプリの「特典」のタブを開くのも楽しみのひとつになりました。
アプリをダウンロードすると、最初のステータスは「シルバー」に設定されています。ステータスごとに設定されたマイル数の獲得もしくは特典への交換のミッションをクリアすれば、ゴールド、プラチナへとランクアップする仕組みです。
ランクが上がるごとにボーナスマイルや誕生月に付与されるマイルがアップし、マイル特典も受けやすくなっていきます。
忘れてはいけないのは、このマイルはただ移動しただけで獲得したものだということ。いつもの移動を記録しただけで、これだけのものにかえられるのはお得すぎます。こうなると、逆に「ただ歩くだけではもったいない(マイルがつかない)」という気持ちは大きくなるばかり。
驚いたのは、あるとき必要マイル数2万5000のギフトカードが在庫切れしていたこと。2万5000マイルもためるなんて、「みんながんばっているんだなあ」と励みにもなりました。
ちなみに、「既にMilesのアプリを入れている」という人は、ノルクも一緒にやることで、ダブルでマイルがゲットできるので、よりオススメです!
ノルクを通じて、事故のない社会をつくりたい
歩く楽しみ、移動することの達成感、そして魅力的な特典など、多くの発見を体験させてくれるマイレージアプリ「ノルク」。エコな移動手段を意識し、社会貢献の一端を担っているという少しばかりの自信も持たせてくれます。
実は、この「ユーザーが健康でエコな移動手段を意識すること」は、イーデザイン損保が掲げる理想のひとつ。イーデザイン損保がこのサービスを提供開始するに至った背景には「事故時の安心だけでなく、事故のない世界そのものを、お客さまと共創する。」というコーポレートミッションがあったのだそうです。
イーデザイン損保はこのミッションを実現するために、事故が起きた時だけでなく、事故を防ぐための共創型自動車保険「&e(アンディー)」を発売したばかり。
&eが目指す事故のない世界については、こちらの記事でも紹介しています。
ノルクも、まさにこのミッション実現のために開発されたアプリ。
「マイル付与率の高い徒歩や自転車での移動をすることで、ユーザーの健康につなげ、短距離移動では自動車の利用機会を減らし、結果、事故のリスクを軽減する。そんな交通手段の最適化を、ノルクを通して促進したい──」
より安心・安全なモビリティ社会を実現するために、損害保険会社だからこそできること。イーデザイン損保が思いを込めたそのひとつが「ノルク」というわけです。
しかし残念ながら、アプリのローンチだけでは、スタート地点に立ったにすぎません。ユーザーがノルクというバトンを受け取って、使ってみて初めて、事故のない安全な社会への扉が開くと言えるのではないでしょうか。
特別なことは何もありません。通勤や買い物、ウォーキングなど、いつもの移動をするだけ。そうして社会貢献、さらに健康や仕事の効率アップにもつながるのです。ぜひ一度試してみてください。きっと歩くことがより心地よく、楽しいものになることでしょう。
ノルクのダウンロードは以下より
App Store(iOS)/Google Play(Android)