先日、ふと訪れた家電量販店で驚きました。テレビコーナーには「4Kテレビ」ばかり。いつの間にやら価格も現実的で、すっかりメインストリーム。

側にいた店員さんに話を聞いてみると「今年は4K元年ともいえるくらいに盛り上がってますよ! 3月からは衛星放送のスカパー!でも4K放送が始まりますし、すでにひかりTVでも4KのVOD配信は行われているんですよ。国策としても総務省が進めているのもあって...(以下、営業トークにより割愛)」

つまり、2020年を見据えて、4Kは間違いなくスタンダードになっていくってことらしい。そんなことを、わが家のリビングを思い浮かべながら歩いていると、別のコーナーでさらなる"4Kの驚き"にも出会ってしまいました。

何よりも進めるべきは「思い出の4K化」なのだ

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ビデオカメラコーナーで出会った、ソニーの「4Kハンディカム」。わが子の誕生日に運動会、家族旅行、日常の1ページまで、きれいに録画しておきたいシーンが多くある私にとって、待望の1台でした。

プロジェクター内蔵モデルの「FDR-AXP35」、プロジェクターがないモデルの「FDR-AX30」の2機種は、サイズ感もこれまでのハンディカムと大差ないにも拘らず、映像の手ブレをものすごく減らせる「空間光学手ブレ補正」もしっかり搭載。

細かなスペックを確かめる前に、私が思ったこと。それは、世の中が4Kに変わっていく中で、まず投資すべきはテレビという「受動機」ではなく、子どもと過ごすかけがえのない時間の記録ではないか、ということ。3歳のわが子は「いまここ」にしかいない。たとえ4Kテレビに買い替えたって、録画した映像の画質が追いついていなければ、画質のイマイチさにきっと後悔する。「もっときれいに撮ってあげればよかった」と思っても、タイムマシンがなければ不可能です。

それならば、タイムマシンを待つより前に思い出こそ4K化しておけば、後から4Kテレビへ買い替えた時にもっと楽しめるのでは...。

そうと決めたら、お財布番のパートナーを説得しなければ

私の熱量をなんとか伝え、わが家のお財布番に許しをもらって4Kハンディカムを手に入れたい。でも、パートナーはピンとこないかもしれない。しかし、この瞬間にも、わが子をきれいに残す時間は過ぎていってしまう...。

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そこで、お金を握るパートナー=クライアントと見立て、「弊社(=わが家)が4Kハンディカムを導入すべき4つのメリット」をまとめ、プレゼンしてみました。ちなみに、ミシガン大学の研究結果によりますと、相手を説得しやすい話し方のポイントは、

早口すぎず、ゆっくりすぎず、比較的太めの声(特に男性の場合)で、十分に間を開ける

とのこと。それでは、よろしくお願いします。

1.4KとフルHDと画質を比較してみた

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画質は言わずもがなの違いでした。さらに拡大して見ると、髪の毛やまつげの1本1本、肌質のきめ細やかさまで、4Kは高精細に表現しています。さらに、新緑のきらめきや岩肌の質感など、旅行先で映り込むであろう自然物のシーンは、はっきりと違いが現れます。こちらの画像だけでは充分に伝わらないかもしれませんが、店頭で見ればその差は一目瞭然です。

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こちらは、4Kと従来のフルHD(2K)との解像度のちがいを図にしたものです。簡単に言うと「4Kは、これまでもっともキレイだとされていたフルHDより4倍きれい」ということです。

子どもたちが将来見る映像は4Kが主流になるのです。想像してみてください。子どもが将来、自分の動画を見て「なんか、ぼんやりしているね」と言われたら、ちょっと悲しいですよね。今から4Kできれいに思い出を残していくメリットは十分にあるのです。

2.いまある機器を買い替えなくても楽しめる

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「4Kハンディカム」なので「4Kテレビ」が必要そうに思いますか? そんなことはありません。4KハンディカムをHDMIケーブルでつなげば、従来のフルHDテレビのままでも十分に楽しめます。4KはフルHDより「4倍きれい=4倍の情報量」がありますから、フルHDテレビでは映像をぎゅっと縮小して再生するイメージですが、それでも元がフルHDの映像よりも美しい仕上がりになります。

それから、「4Kハンディカム+フルHDテレビ」だからこそより楽しめるのが「トリミング再生」。見たい部分をタッチすれば、映像を拡大して再生できる機能です。拡大しても元の情報量が大きいので、画質はフルHDのまま!

もし、学芸会や発表会で良い席が取れなかったときも、少し引き目で撮っておいて、あとで見るときにわが子の部分だけを拡大すれば、がんばっている表情もしっかり見られるんですよ。

3.「静止画切り出し機能」でカメラ買い替え不要

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実は、今持っているデジタルカメラを買い換えるよりも、4Kハンディカムを先に買った方がお得かもしれません。なぜなら「カメラみたいにも使える」から。動画から静止画を829万画素というデジタルカメラ並みの画質で切り出せるのです。カメラを連写して頑張るよりも、4Kハンディカムで自然に撮っておいて、あとから欲しいカットを探すほうが手間もかからないかもしれませんよね。

たとえば、運動会で動画と写真をどっちも残そうと思ったら、結構たいへん。カメラとビデオカメラを持ち替えながら頑張るのもせわしないですし、スマホだとズームすれば画質はどうしても荒くなってしまう。4Kハンディカムならきれいに撮影しながら、わが子の応援だってちゃんとできるのです。

4.手ブレ補正で「ありがちな失敗」とオサラバ

では、「4Kで撮れるビデオカメラ」ならどれでもOKかというと、ちょっと待った。そこはソニーの「FDR-AXP35/FDR-AX30」を選ぶ価値があります。

こちらの動画を見てみてください。まず画面向かって右が今回欲しい4Kハンディカム、左が従来のハンディカムです。置いてある台そのものが細かく揺れているのですが、写っているセーターのネック部分を見て比べれば、4Kハンディカムの液晶画面がぜんぜんブレていないのがわかるはず。

ワイドはもとより、特にズームをした時に動画はブレやすいのですが、「FDR-AXP35/FDR-AX30」に搭載された「空間光学手ブレ補正」なら、こんなふうに手ブレをグッと少なくできます。

そもそも、どれほど頑張っても、手ブレってぜったい起きるものです。街中や公園を歩きながら撮影するときはもちろん、遊園地でアトラクションに乗るわが子をズームして撮るなんてこともありますよね。その動画がブレブレでは、どれほど画質が良くてもガッカリ。このハンディカムなら、誰が、どこで、どう撮っても、動画を見返したときに気持ちがいいのです。

未来のために「いまここ」から4K化しよう

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テレビ、スマホ、レコーダー、それからビデオカメラも。どんどん世の中は4K化していく。でも、愛しいわが子のことを考えるならば、わが家の「4K化」は4Kハンディカムから始めるのがいいんじゃないかな、というお話でした。

ちなみにもっと動画も見つつメリットを知りたいなら、こちらの4KとフルHDの画質差などを30秒で体感できるウェブサイトがわかりやすいので、参考まで。

それから、うらやましいことに、わが家より先に4Kハンディカムを手にしたのが兄弟メディア「ギズモード・ジャパン」の松葉副編集長。ガジェット情報に得意なメディアらしく、細かなところまでレビューしてくれています。「20年後の娘に贈る4Kムービー」という松葉フクヘンによる本気の思い出ムービー、グッときちゃいました。

...と、こんな調子でいろいろパートナーに語っていたら、最初は「へー」だった反応も「なるほどね」まで変わってきました。あとは実際に家電量販店の店頭で見てもらって体感すれば、その差に私と同様、きっと驚くはず。次の休みには「思い出の4K化」をあらためてプッシュしつつ、クロージングにかかりたいと思います。

FDR-AXP35FDR-AX30 | ソニー

クリック30秒!4Kハンディカム体験 | ソニー

(ライフハッカー[日本版]編集部)

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