トライアルプログラム

富士通Japan株式会社×新潟県/糸魚川市

インタビューに答えてくれた人

糸魚川市総務部企画定住課
宮路省平さん

新潟県糸魚川市のワーケーションの特徴は何ですか?

国内で初めてユネスコ世界ジオパークに認定された特徴的な地質を活かし、「ジオツーリズム×ワーケーション」をコンセプトにした取り組みを展開しています。今回のトライアルプログラムは、自然災害からのレジリエンス(回復力)をテーマに、「防災ワーケーション」として学びの要素が強い内容になっています。また、フィールドワークから自然と共生する地域住民の暮らしも体感することができます。

受入環境の整備はどのように進めていますか?

新しい施設を最初から作るのではなく、ワーケーション受け入れに積極的な宿泊施設と連携し、平日限定でお得に利用できるワーケーションプランを設定したほか、パスワード付きのWi-fi環境や机と椅子の用意等、テレワーカーの声を聞きながら磨き上げを行っています。
情報発信の面では、市のワーケーションポータルサイト「あえて、糸魚川」を開設し、モデルコースやワーク環境が整った施設、アクティビティなどを紹介しています。

「あえて、糸魚川」を開設し、モデルコースやワーク環境が整った施設、アクティビティなどを紹介しています

実際に受け入れてみて、どんなメリットを感じましたか?

新幹線が停車する糸魚川駅はありますが、交通インフラだけでは大手企業やIT企業との接点を持つことがなかなかできませんでした。ワーケーションへのチャレンジをきっかけに、さまざまな企業や団体と関わることができ、当初の目的であった関係人口の創出にも繋がっています。今回、富士通JapanさんからITリテラシーや最新のデジタル事情について教えていただきましたが、先方も私たちのような地方に住むユーザーの意見が聞けて、双方にとって大きなメリットとなりました。今後も継続的な関係性が構築できそうです。
また、ワーケーションを受け入れ始めて、メディアで紹介される機会が相当増えました。そもそもワーケーションのような新しい暮らし方、働き方を実践されている人は、メディア関係の方も多いと感じています。そういった人たちの紹介で輪が広がり、地域内でも新しいビジネス展開の芽が生まれています。

今後の取り組みについて考えていることは?

今回は、企業向けの防災ワーケーションに参加していただきましたが、自然体験を中心とした親子向けワーケーションもあり、ユネスコ世界ジオパークを活用したワーケーションプログラムを今後も造成していく予定です。まだ認知度は低いですが、糸魚川市は食材も豊かですので、岩ガキや本ズワイガニ、山菜など、このエリアの地形や地質を活かした食をテーマとした“ジオフード”プログラムも検討中です。
はじめは、“あえて”糸魚川に行ったつもりが、さまざまな体験や交流を通じて、会いたい人に出会える取り組みに発展させることが目標です。

さまざまな体験や交流を通じて、会いたい人に出会える取り組みに発展させることが目標です

トライアル 企業Voice

富士通Japan株式会社