これまでいろいろな機種を経験しました。
某メジャーメーカーの古い機種は、遠慮なく壁にぶつかり、2階で使っていると1階から「うるさい」と苦情が来ます。おまけに真っ暗なところでは使えませんでした。
日本の某メーカーのものは性能はよさそうですがちょっと背が高く、ソファーの下に入れません。おまけに操作ソフトが未熟で使いづらいです。
北欧のメーカーのものは、高いわりに性能は普通。堅牢そうですが何よりローラーが硬すぎて走行音がうるさいです。
そのほかにも、階の違うほかの部屋で使おうとしても、地図を複数作れず、ステーションがない部屋では迷子になったりする機種もありました。
Ecovacsには最上位機種としてX1 Omniというのがあります。Turboとの違いは、Omniはごみをステーション内のパックに自動回収してくれるのと、モップ洗浄の後に乾かす風が温風である点だけです。ごみの自動回収は便利なようですが、使用するパックが使い捨てということで、いつまできちんと供給してくれるのか不安です。毎回ロボット本体からごみ収納ケースを取り出して捨てることにさほどの手間はないと考え、値段差も考えてTurboの方が現実的と判断しました。それにOmniのステーションは大きすぎます。他にPlusというのがありますが、これはごみ回収の方を重視していてモップは洗浄してくれませんし、モップが回転式ではありません。他のメーカーの回転式でないモップ付き機種を試用した経験からすると、モップ掛けというより濡れたパッドで床をなでるだけで(Plusのモップは横振動はしてくれるようですが)、水跡がバーコード状になるような感じで、しかも毎回モップの洗浄が面倒、モップの先々の供給不安もあり(まあ、この不安はTurboのモップにもあるんですけど)PlusよりはTurboだと思いました。
Turboにない機能としては、カーペットなどを自動認識してモップ掛けをやめる、という機能がありませんので、あるエリアを進入禁止にすることはできますが、そこも含めて掃除したいときはモップを外して進入禁止をキャンセルしないとなりません。でも我が家ではカーペットはないので、いつでもモップをつけたままのワンパターンでOKです。また、電気コードのような細かいものを避けるのはあまり得意ではないかもしれません。でもこれは、掃除の徹底性と反比例する面があるので、掃除をする前に最低限の見回りをして、侵入禁止区域も設定して、ロボットには範囲内の掃除をしっかりしてもらった方が私はいいと思います。
もう一つ、実はTurboはちょっと背が高く、うちのソファーの下に入れないことがあらかじめわかってました。でも全体的な性能のよさにひかれ、ソファーの足に13mmほどの下駄をはかせることにしました。これから購入する方、ロボットの厚みと潜ってほしい家具の下の隙間のサイズの確認は大切です。
購入して日が浅く、耐久性などを論じることはできませんが、この機種、扱いがシンプルで直感的であることも高く評価できます。清掃中、時折「モップが少し汚れたようです。」と言って自分でステーションに戻り、モップ洗浄をしてからまた出てきて続きの清掃をするのも愛嬌があります。一度マッピングすると、マップ内の適当なところまで手で運んで、そこからステーションに帰るように指示しても、ちゃんと自分の位置を確認してステーションのある部屋に戻ります(某メジャーメーカーの比較的新しい機種も、これができませんでした)。満足しています。