2021年3月、VRアーティストのせきぐちあいみさんがオークションに出品した初のNFT(Non-Fungible Token、代替不可トークン)アートが約1,300万円という高額で落札され、大きな話題となった。
俳優、アイドル、YouTuberとしての活動を経て、2016年からVRアートを本格的に始め、世界から注目される存在となったせきぐちさん。トップクリエイターはテクノロジーに何を求め、どう向き合っているのだろう。また、その存在を通して切り拓く未来像とは。
その軽さに驚き! 珍しいオールホワイトのノートパソコン
カーボン素材に3層構造の特殊塗装を施し、マットなムーンホワイトに仕上げたボディは、“ゴツさ”を一切感じさせない。せきぐちさんも、「指紋が付きにくいのは嬉しい。オンラインミーティングも多いので、白のパソコンはカメラを使う際にレフ板としての効果も期待できていいですね!」と笑顔。
VR、AR、MR、NFT、メタバースアーティストとしてマルチに活躍するせきぐちさんにとって、ビジネス、プライベートのどちらにおいても、テクノロジーの力は欠かせないもの。アート制作にはゲーミング用のパソコンを、持ち運びにはタブレットをそれぞれ使っているというが、常々タブレットのスペックに物足りなさを感じていたという。
そんなせきぐちさんの悩みを解決するであろうノートパソコンが、Lenovoの「Yoga Slim 750i Carbon」だ。彼女を最初に驚かせたのは、その薄さと軽さ。液晶の裏の天板部分には、飛行機やF1カーにも利用される高強度カーボンファイバー素材が採用されている。その結果、見やすい13.3型液晶画面にして約966gという軽さを実現。
「外出時はスペックを犠牲にしてタブレットを使っていたけれど、このノートパソコンなら持ち運びも楽々。細いストラップのバッグに入れても、気にせず持ち歩けますね。ハイスペックなパソコンで、オールホワイトの洗練された見た目というのは珍しいので惹かれます。デザインにも妥協はしたくないので、これは魅力的」
柔らかさのある繊細なデザインだが、Yoga Slim 750i Carbonはとても頑丈なパソコンでもある。「MIL規格」という米国防総省が軍事物資を調達する際の基準を満たしており、堅牢さは“米軍のお墨付き”なのだ。さらにはACアダプターもホワイトで、サイズも正方形に近く軽量・コンパクト。まさに持ち歩きに適したノートパソコンだ。
アーティストも太鼓判を押す、画面の鮮明さ
16:10のスクリーンは、アート観賞にもぴったり。せきぐちさんの作品『Alternate dimension 幻想絢爛』も本来の色彩そのままに楽しめる。「商談時、クライアントにその場で作品を見せるシーンも多い。そんな時、この大画面のスクリーンで細かい部分の鮮やかさまで伝えられるのは、アーティストとして嬉しい。Yogaはクリエイターにこそ使って欲しいパソコンといえますね」
Yoga Slim 750i Carbonは、これまでにない素晴らしい体験ができることを保証する「Intel ® Evo™ プラットフォーム」に準拠しており、一言でいえばインテル社お墨付きのハイパフォーマンスを保証されたパソコン。搭載されているCPUやグラフィックス、バッテリー駆動時間や、起動速度などさまざまな観点から、快適さをとことん追求したモデルで、ドキュメント作成やオンライン会議はもちろんのこと、画像編集などさまざまなシーンで最高のパフォーマンスを発揮してくれる。
さらに、Yoga Slim 750i Carbonは、顔認証機能で瞬時に立ち上がるので、急ぎの作業をする時もストレスを感じさせない。またバッテリー駆動時間が最長14時間と長く、一日中持ち歩いても安心して使えるうえに、「Lenovoスマートアシスト」と呼ばれるセキュリティ面のサポート機能を搭載しており、のぞき見防止、オンライン会議の背景ぼかし、スクリーンの前を離れると自動で動画を一時停止する機能など、外出先での作業を快適にするサポートが盛り沢山。
「場所を選ばない働き方が当たり前になってきたこの時代には嬉しい機能が満載ですね。カフェなど出先での作業も多いので、安心して仕事に集中できるLenovoスマートアシストの機能は心強い」とせきぐちさん。
そして、13.3型液晶の狭額フレームを採用しているYoga Slim 750i Carbon。一般的な画面比が16:9であるのに対して、16:10と縦に少し長くなっているため、ウェブサイトの閲覧や文書作成もしやすい。
「デジタルアーティストとしては、液晶画面の美しさもとても大事。画面の縦幅が少し大きめなところも見やすいし、この価格帯でYoga Slim 750i Carbonくらい大きくて軽く、鮮やかな液晶画面を備えたパソコンは、なかなかないと思います」
自分にとって本当に「いい」と思えるものを真摯に選ぶ
外出先で文章を書くことが多いというせきぐちさん。「キーボードの押し心地も気に入りました。これはタブレットに付属するキーボードでは実感できない」と感想を語ってくれた。すべすべとした質感が心地よいキーボードは静音タイプで、ウェブ会議中も打鍵音を気にせずタイピングできるのが嬉しい。キーピッチは18.7mmとフルサイズキーボードに近く、快適に入力できる。
「以前は、音楽や動画編集用にいろいろな機材を試してきたのですが、このところWindows OS搭載のパソコンの進化が本当にすごい。仕事も趣味もカバーしてくれるWindowsのパソコンは、クリエイターの強い味方です!」とせきぐちさん。
もともとVRアートなど3D CGの制作ではWindowsが主流だったが、最近はせきぐちさんの友人や他ジャンルのクリエイターの間でも、Windows OS搭載のパソコンユーザーが増えているのを体感しているという。
「狭いコミュニティにいると、その中で他人と自分を比べてしまったり、知らないうちに固定概念に縛られてしまうこともある。私にとってパソコンは、自分の可能性を広げてくれる、新しい世界への入り口。
私は、自分を特別な人間だとは思わないからこそ、何か新しいものに出会ったり、興味が湧いたりしたらすぐに挑戦するようにしています。黙って見ているだけでは何も起こらない。でも一歩を踏み出せば、必ず“変化”がある。失敗したとしても学びがあるし、停滞よりもずっといい。皆さんも、パソコンとともに新しい世界への扉を開いてもらえれば」
パソコンを選ぶ基準も、「『みんなが使っているから』と周りに合わせるのでなく、自分が本当に求めているものは何か、自分らしさとは何かというのをまず、考えることが大切」と、せきぐちさん。安定よりも挑戦や変化を好み、自分が「いい」と思ったものをとことん追求するせきぐちさんのマインドは、パソコン選びでも変わらない。
作品が1,300万円で落札。2021年はNFTの可能性を感じた
「暗号資産やメタバースも、今私たちの生活やビジネスで当たり前に活用されているSNSやテクノロジーなどと同様に、誰にとっても親しみのあるものになっていくはず」とその魅力を語ってくれた。
せきぐちさんが手がけるVRアートは、これまでの絵の概念を軽々と覆す。バーチャルリアリティの空間に3Dで描き出され、VRゴーグルを着けると誰もがその世界を自由に歩き回り、360度どの方向からも鑑賞できるのだ。龍や鳳凰など、日本古来のカルチャーをテーマに描き出すVRアートパフォーマンスは、国際的にも高く評価されている。
ほぼ2年に1度、世界各国の予選を勝ち抜いた若き技能士が一同に集い、さまざまなジャンルで「技能世界一」を競う技能五輪国際大会。2019年開催のロシア・カザン大会の閉会式では、せきぐちさんのパフォーマンスが会場の大観衆を魅了した。
画像提供:クリーク・アンド・リバー社
2021年3月には、せきぐちさんはVRアート作品『Alternate dimension 幻想絢爛』をNFTのオークションサービス「OpenSea」に出品。すると作品は約1,300万円で即日落札され、これは本人のみならず世界のアート界を震撼させた出来事となった。
「デジタルアートは複製が容易で、価格がつきにくいのが難点でした。しかしNFTの仕組みを使えば、デジタルでも作品が本物であり、所有者が誰なのかも保証されます。
それまでは、デジタルアートの売買が一般化するのはまだ先だろうと思っていました。でも作品が想定外に高値で落札され、驚きでいっぱいであると同時に、NFTアート市場の盛り上がりを実感しています」
NFTとチャリティで社会課題の解決に挑む
せきぐちさんは、チャリティーオークションに挑戦したきっかけを、「NFTなどテクノロジーが、人や社会に役立つものであると実証し、少しでも身近なものに感じてもらいたかった」と語った。
2021年5月には、福島県南相馬市産業創造センター(MIC)で、VRライブパフォーマンスとNFTチャリティーオークションを同時開催。オークションの様子はインターネットで生配信され、売上の100万円が南相馬市に寄付された。
「南相馬市は東日本大震災で大きな被害を受け、津波の跡地を『福島ロボットテストフィールド』として整備するなど、テクノロジー開発の拠点として街を復興しようとしています。行政の方々もとても柔軟で、NFTを使った前例のない企画を一緒に実現することができました。
NFTやブロックチェーンは、実はすごくチャリティと相性がよい。暗号資産(仮想通貨)を使えば、国境を越える送金も瞬時にできる。またNFTを使えば、その人が寄附をした事実もデジタルデータとして残せます」
いいと思ったものにお金を払うと、それが社会を前進させるエネルギーになり、皆も自分もハッピーになれる。南相馬市のオークションでは、そんな持続性のあるチャリティの可能性を感じたと、せきぐちさんは振り返る。
アートを通して和の精神と新たな想像力を届けたい
メタバース上に創建された神社『Crypto Zinja』。世界中どこからでも参拝することができる。
画像提供:クリーク・アンド・リバー社
これまでさまざまな挑戦を続けてきたせきぐちさんが、今後より注力したいと語るのが、メタバース(インターネット上に作られた仮想空間)の世界。現在は、NFT、メタバースと日本の文化を掛け合わせてメタバース上に創建する神社『Crypto Zinja』プロジェクトが進行中だ。ブラウザから誰でも無料で入ることができるオープンな空間で、歴史ある現存の神社とのコラボも企画しているという。
「メタバースもいつか、私たちの暮らしにとって当たり前のものになるでしょう。今は興味を持てなくても、心を閉じないでほしい。これからは新しいものや、変化を受け入れる姿勢を持ち続けることが、とても大切です。
私のアートやパフォーマンスも、そのきっかけになれたら。世界ってこんなに広がっていくのだと、誰かの想像力を刺激することができたら幸せですね」
凄まじい勢いで発展していくインターネットの世界には、きっと“和の精神”が必要になる。現実の人の心をつなぎ、あたたかなコミュニケーションを守れるような空間を育てたいと、生き生きと語ってくれた。
せきぐちさんの前に置かれたYoga Slim 750i Carbonは、まるで真っ白なキャンバスのよう。空間を超えて羽ばたく想像力が、これからも私たちを新たな世界へと誘ってくれるはずだ。
わたしたちの、あたらしい選択肢。Yogaを体感できるポップアップストアが新宿で開催中!
「自分らしい」を叶え、私たちに新しい選択肢を与えてくれるYogaに実際に触れられるポップアップストアが開催中。何か新しいチャレンジを始めたい、最新パソコンで自分らしい発信をしたいと考えている人は、ぜひ訪れてみては。
開催期間: 2021年12月1日(水)〜12月31日(金)
営業時間: 11:00〜20:30
場所: b8ta Tokyo – Shinjuku Marui(〒160-0022 東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館1階 )
※12月31日のみ、営業時間変更の可能性あり。
[レノボ・ジャパン]
撮影/伊藤圭、取材・文/田邉愛理
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