ビジネスマンにとって、もっとも根本的で重要な要素を2つ挙げるとしたら、何を思いつきますか? 仕事ができる、できないといった優劣を語る以前に、根本的に重要なのは、体力。働くうえで、からだは資本となります。だからこそ、ボディケアは必須です。

そのうえで、できるだけ印象を良くし、「感じのいい人」でいられるよう努力することも重要。初対面の相手と会ったとき、最初の7秒で第一印象が決まると言います。特に相手に印象付ける要素として大きいのは、清潔感。さらに、清潔感を演出するうえで重要なのが、肌のコンディションです。ですから、スキンケアはボディケアの一環としてとても大切であると言えます。

また、末永く体力を維持するために、手近でできるランニングは有効な手段となります。学術誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された米テキサス州ダラスでの調査によれば、1日5分の集中ランニングで寿命が延びるというデータもあるほどです。

今回、ビジネスマンに重要な見た目と中身をケアするカギとして、「スキンケア」と「ランニング」に着目することにしました。ということで、その両面をおさえて、"デキるビジネスマン"を目指すべく、立ち上がったのは、ライフハッカー編集部の金本(37歳)。ビジネスマンにとって根本的かつ基本中の基本である、「スキンケア」と「ランニング」についてご紹介します。

スキンケア編:シンプルかつやさしいケアが鉄則!

普段は入浴時に洗顔フォームで顔を洗うくらいで、特別なケアはしていないという編集部員金本。ということで、基本的なスキンケアのポイントについて、カネボウ化粧品の多田さんに伺いました。

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カネボウ化粧品・多田さん

多田さん:スキンケアの基本は、「洗顔」と「保湿」にあります。まずは、正しい洗顔についてご紹介する前に、男性がやりがちな洗顔として、やってはいけないNG項目をチェックしてみてください。

洗顔時にやってはいけないこと

・充分に泡を立てていない

・手でゴシゴシこする

・タオルで強くこする

・熱めのお湯で洗う

・冷たすぎる水で洗う

普段から、上記項目すべてに思い当たるという編集部員金本。肌に負担がかかったり、肌を傷めてしまう原因になったりするので、今日からやめましょう。

多田さん:それでは、正しい洗顔方法を実践してみましょう。洗顔時の最大のポイントは、一貫してやさしく、決して肌をこすらないことです。

正しい洗顔法

1.ぬるま湯で顔をぬらす。

2.洗顔料はかならず泡立て、泡をつぶさずに洗う。

3.皮脂の多いTゾーン(額、鼻のまわり、生え際)からUゾーン(頬、あご)は特にていねいに洗う。

4.ぬるま湯で洗い残しがないようしっかりすすぐ。

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多田さん:洗顔後、水気をタオルで拭き取りますが、このときも、強くこすらないように拭き取りましょう。その後の保湿ケアについてのポイントは、次の通りです。特に、これからの季節は乾燥しやすいので、注意したいところです。

乾燥を防ぐ保湿ケアのポイント

・洗顔後は、朝夜問わず、化粧液などでのうるおい補給は必須でやること

・化粧液などを塗布したら、手のひらでこすらずにやさしくなじませる

・乾燥しがちな目元や口元はていねいに、決してこすらないこと

洗顔と正しい保湿ケアの方法についてはわかりました。では、保湿をするときに何を使用したらいいのでしょうか。その答えが、「リサージ メン」にありました。正に編集部員金本のように、スキンケアの習慣のない男性でも気軽に始められる製品として開発されたのが、メンズスキンケアライン「リサージ メン」。

多田さん:「リサージ メン フォーミングソープ」で顔を洗った後は、「リサージ メン スキンメインテナイザー」で保湿ケアしてくださいね。

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使用量は、(左)フォーミングソープはポンプ2回押し、(右)スキンメインテナイザーはハンドルを2回引いた程度(約2mL)。

多田さん:女性のスキンケアの場合、化粧水をつけた後に乳液や美容液などを塗る多重ステップがありますが、こうした手間のかかるケアは男性には不向きです。

フォーミングソープはうるおいを保ちながら皮脂や汚れをすっきり落とし、シェービングフォームとしても使用することができますし、スキンメインテナイザーはとろみがあってヒゲのある男性でも使いやすくなっています。「面倒なスキンケアはしたくない」という男性のことを考えて開発しました。

「スキンケアと聞いて、正直ハードルが高かったけど、思った以上にシンプルで簡単なので、これなら続けられそう」と、にっこりです。

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(左)ひげ剃り時にも使える洗顔料「リサージ メン フォーミングソープ」 150ml 価格2000円、(右)化粧水と乳液のうるおいの充実感をひとつにした「リサージ メン スキンメインテナイザー」。みずみずしいしっとりタイプ、コクのあるしっとりタイプの2種類。130ml 価格3000円。アートディレクターの佐藤可士和氏による、1アクションで素早いケアができる機能的なデザインを採用。100%天然精油を使用した香り。

ランニング編:ランニング初心者は、正しいシューズ選びから始めよう

ということで、次なる課題はボディケアのためのランニング。こちらについても、ランニング初心者の編集部員金本でもわかるように、渋谷区神宮前にあるニューバランス東京に伺い、正しいシューズの選び方から走り方のコツまで教わりました。

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ニューバランス東京スタッフの木村滋さん

正しいシューズの選び方

木村さん:まずはサイズに合ったものを選ぶのが重要です。ゆるいとかかとがずれてしまったり、逆にきつすぎても指がつぶれてしまったりして、走るときにしっかりと踏ん張れなくなってしまいます。

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ニューバランスの場合、「ウイズサイジングシステム」という独自の採寸技術を駆使して、足の長さと足の周囲(足幅の一番広い部分)を測って最適なサイズのシューズを提供してくれます。

また、ランニングシューズとひと口に言っても、走る用途で選ぶものが違ってくるそうです。

木村さん:10kmを30分で走るのと、1時間で走るのとでは選ぶシューズが違ってきます。つまり、走るスピードによってシューズ選びも変わってくるということです。スピードを重視するなら、底が薄めのシューズ、ゆっくり時間をかけて走りたいなら、安全に長く走れるようクッション性のある底が厚めのシューズを選ぶのが目安となります。

さらに、シューズの基本的な正しい履き方について、木村さんは次のように説明しています。

木村さん:シューズのフィッティングは、かかとのフィット感が命です。まずはかかとを下にして足を立てて、かかとを収めます。そのうえでヒモを締め上げていきます。つま先は、0.5㎝ぐらいの余裕をもたせるといいでしょう。

また、このとき、ランニングの専用ソックスを選ぶことをおススメします。専用ソックスの場合、グリップ性があるので、走っているときに足がずれたり、滑ったりしないからです。また、ある程度厚みがある作りなので、クッション性がよく、長時間履いても疲れにくく、通気性も考えられています。おススメは5本指ソックス。指をしっかり開いて地面を蹴ることができるので、ランナーにはうってつけです。

実際に、ランニングを始めてみた

編集部員金本のようなランニング初心者が、ランニングを難なく続けるコツについて、ニューバランス東京 木村さんは、次のように語ります。

木村さん:昔、学生時代に部活をやっていたり、スポーツになじみがあったりする人なら、5~10kmぐらいは平気で走れると思いますが、そうでない場合、距離にこだわらず、30分間、1時間などと時間を決めて気ままにマイペースで走ることをおススメします。初回は、苦しくなるまで走ってしまうと、継続が難しくなることも。ある程度、余力が残る程度でとどめて、「楽しかったな」と感じながら終了できるのが理想的です。

もちろん、毎日ランニングタイムを設けて心身をリフレッシュできるのが理想的ですが、かならずしもそうする必要はないと木村さんは言います。

木村さん:ビジネスマンの場合、平日の5日間をのぞいて、週末にまとめて走るケースが多いと思います。でも、ランニングを習慣化させるなら、3日間おきを目安に続けるといいでしょう。ランニングは、日を空けるよりも、短時間や短距離でもいいので、頻度を上げた方が疲労を感じにくくなるんです。

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ということで、さっそく新しいシューズを履いて走ってみました。ウイズサイジングシステムにより最適なサイズのシューズを履いて走ってみた編集部員金本。

「履き心地は、いつも履いているスニーカーから比べると、若干きつめな感じがしますが、かかとが浮かないし、とにかく足が軽いですね。スムーズに足が前に出る感覚です」と、普段、ほとんど運動をしていないとは思えないほど軽快に走り回ります。

ランニングの基本的なコツを木村さんに伺うと、

木村さん:走るときに重要なのは、腕をちゃんと振ることを意識することです。特に、腕を引くのがポイントで、肩甲骨を動かすイメージで腕を振るといいでしょう。それから、からだの縦のラインを軸とし、常にからだと足が垂直になるように連続で足を踏み出すイメージで走ってみましょう。


「スキンケア」と「ランニング」を通じ、トータルのボディケアを体験した編集部員金本。この日以降も継続して「スキンケア」と「ランニング」を行っているとのこと。

するとさっそく、人に好印象を与える効果があったようです。「ランニングを始めたことで、体の代謝がアップして、以前より、血色がよくなった気がします。顔色がいいと、肌がいきいきするので、スキンケアのしがいがありますね。最近、取材先で顔色が明るくなったね、と言われました。あらためて、内側と外側の基礎的なボディケアの重要性を感じています」とのこと。

さっそく「スキンケア」と「ランニング」を通じた、トータルのボディケアが功を奏したようです。やはり、ビジネスマンとって「スキンケア」と「ランニング」は、どちらも根本的に欠かせないファクターのようですね。

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今回、取材にご協力いただいた「リサージ メン」と「ニューバランス」は、「第10回湘南国際マラソン」の公式スポンサーとして協賛しています。

そんな「湘南国際マラソン」に、ライフハッカー編集長の米田の参戦が決定しました。後編では、12月6日に開催される「湘南国際マラソン」のレポートをお届けしますので、みなさま、ご期待ください!

リサージ メン・オフィシャルサイト|カネボウ化粧品

(写真/大崎えりや、文/庄司真美)