Inc.:第一印象を与えるのに10分かかると思いますか? 最初の数秒が肝心ですよね。

科学的にも、誰かに出会って最初の7秒で第一印象が決まるとされています。したがって、イベントであれ、ビジネス会議であれ、何か専門的な集まりであれ、第一印象を良くするためには素早く行動しなければなりません。今回は、自分に良い印象をもってもらうために大切な要素を6つご紹介します。

1.笑顔

第一印象を良くするには、表情がとても大切です。アメリカ人の48%が、初対面の相手で印象に残る特徴は笑顔だと感じています。

笑顔は大切ですが、作り笑いやこわばった笑みを浮かべるのは避けましょう。その一方で、笑いすぎると緊張をごまかしているように見えてしまいます。また、傲慢に見えてしまう可能性もあります。少し微笑むだけで、十分な効果があるのです。

笑顔は周囲の人々を安心させるだけでなく、健康に悪い影響を及ぼすストレスホルモンを減らしてくれます。この事実は、複数の研究によって裏付けられています。好意的な第一印象を与えなければならないということで、ストレスが増すとしても、笑顔を浮かべることでそのストレスを和らげることができるのです。

2.心地良い握手

握手は、礼儀正しさを表す意思表示として、国際的に認められています。手が痛くなるほど固くなく、まったく力をこめないのでもなく、心地よい握手をすることが期待されます。心地良い握手は芸術であり、自信を伝えることができます。

深いつきあいの人と握手をしてみて、今まで経験してきたほかの人と比べて、自分の握手をどのように感じたか、聞いてみるといいでしょう。

3.自己紹介

誰もが出会ってからの最初の7秒間を有効に使いたいと思っています。したがって、人に出会ったときは、言葉による自己紹介も重要なのです。挨拶に「お会いできて光栄です」といったような言葉を付け加えるだけで、緊張をときほぐし、話がずれた方向へ進むのを避けることができます。相手が「こんにちは、私はアメリアです」と言ったら、単に「こんにちは、私はヨナです」と答える代わりに、「アメリア、お会いできて光栄です。私はヨナです」と答えるだけでいいのです。

4.はっきりと話す

素晴らしいことを語れるはずなのに、自信をもって話すことができないという人が多いです。誰もが積極的に自分を表現したいと思っているでしょうし、出会った人みんなに話を聞いてもらいたいはずです。しかし、過度に積極的になりすぎたり、大声を出すのも良くありません。研究によれば、深い声で、さらに穏やかに話す人は、真剣に受け止めてもらえると言われています。

5.アイコンタクトを取る

相手の目をきちんと見ることで、自信や、相手の話に興味を持っていることを伝えることができます。

西洋の国々では、アイコンタクトは相手に対して敬意を表すとされています。また、会話の中で関心を持っているという認識を伝えることもできます。同様に、あらぬ方向を見ていれば、関心がないと思われます。こちらもほかの場合と同様に、過度に相手の目を凝視しないことが大切です。目をそらさずにずっと見つめていれば、アイコンタクトではなく、にらみつけていると受け止められて、否定的な印象を与えてしまうでしょう。

6.ボディランゲージを使う

人間は、本能的にお互いのボディランゲージを真似するという心理学的知見があります。集団の中であくびがどれほど伝わりやすいか、考えてみてください。友だちといると、笑顔が広がりやすいものだということがわかると思います。実は、顔を認識したり、表情を読み取ったりする脳の部位に影響を及ぼす神経があり、この神経が「真似をする」という反応を引き起こしているのです。したがって、誰かの笑顔を見ると、神経が働き、笑顔で反応します。この現象は、相互に起こります。たとえば、話している人の非言語的なサインを受け取ったり、反応を返したりすると、それは相手が感じたことを自分も感じているという非言語的なメッセージが発せられるということです。研究によって、同じ感情を経験する人は、相互に信頼し、つながり、理解できることが証明されています。

ボディランゲージは「私たちには共通の要素がある」ということを表現する非言語的な方法です。「あの人といると元気が出る」と言っているのは、何らかのニューエイジを信じているというよりも、自覚なしに真似をしたりシンクロした行動をしたりしていることを表しているのです。

これらの習慣のうち、皆さんはいくつできていましたか? いま、心がけていることはありますか?

6 Ways Successful People Make a Good First Impression | Inc.

Jeremy Goldman(訳:コニャック

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