シャワーやお風呂タイムに、ふと良いアイディアが浮かんだことはありませんか? そのような人は多いようで、防水のメモパッドを作って売り出す人もいるくらいです。では、なぜシャワー中にひらめくのでしょうか?

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 Scott Berkun氏のブログによると、人間は常に考えている生き物で、むしろ頭の中を空っぽにする方が難しいそうです。瞑想をしたことのある人は、無の状態になることが容易ではないことに気がついていることでしょう。

忙しい現代人はありとあらゆる情報に囲まれて、意識が潜在意識を抑え込んでいる状態になっています。アイデアの素となる潜在意識が浮かび上がるのは、静かな時間、たとえば散歩中や、エクササイズをしているとき、シャワー・お風呂タイムです。つまり、喧噪から離れて脳がリラックスした状態のときに想像力は働き、今まで浮かんでこなかったようなアイディアが生まれます

Berkun氏は、シャワー以外に脳をリラックスさせて潜在意識を浮き上がらせる方法として、即興劇のクラスを取ったり、友人とお茶したり、絵を描いたりといった例を挙げています。みなさんも、ぜひ自分に合う方法を模索してくださいね。

最後に 、Berkun氏は注意すべき点として、アーティストが作品を作れずにアルコールやドラッグにはまるというケースに触れています。薬物に頼らなくても、コーヒー一杯で潜在意識は十分に刺激されるものなのだそうです。頭の中には、既にたくさんのアイディアがつまっているので、あとは脳をリラックスさせ、それらがプカリと浮かんでくるのを待つだけなのかもしれません。

(山内純子)