仕事の効率を上げるために、音楽を聴きながら仕事をしたいと思っています。職場は比較的自由な環境です。上司や同僚の印象を悪くせず、ヘッドホンをつけて仕事をするにはどうすれば良いでしょうか?
In The Zone(ゾーンで集中)より
In The Zone様
職場での音楽活用法は会社によります。社内での会話が限られるほど厳しい会社もあれば、ヘッドホンをつけている人をチラホラと目にする会社もあります。今回は、どちらの会社も経験したことがある筆者からアドバイスをお伝えします。
オフィスに合ったヘッドホンを選ぶ
まずは会社の環境にあったヘッドホンを選びましょう。目立たず、ひっそりと装着したければ、「インイヤータイプ」がオススメです。インナーイヤーモニターやカナル型などがあります。音質にこだわりがなければ、価格が手頃なものや、ライフハッカー厳選のインイヤーヘッドホンがあります。
インイヤータイプが耳に合わない人には、「オンイヤー」や「オーバーイヤー」型がオススメです。好みに合わせて選んでいただくのが一番ですが、必ず「密閉型」であることを確認してください。音漏れ防止効果があります。周囲の人に曲名が当てられてしまうほど、音を響かせてしまっては意味がありません。
外部の音が入ってこない「ノイズキャンセリング」や「ノイズ遮断」の機能についても検討しましょう。形状を優先するなら、この機能にこだわる必要はありません。しかし、性能が充実していれば、あなたも周囲も音に影響されない環境を作り出すことができます。
上司と同僚に伝える
ヘッドホンをすることが珍しい会社であれば、根回しも大切です。近くの席の人たちに事情を説明し、相手の邪魔にならないか確認してみましょう。また、必要な時はいつでも声をかけしてほしい旨を伝えてください。人と関わらないためではなく、集中するためにするつもりであることを理解してもらいます。ほとんどの人はわかってくれると思います。話している内に、別フロアで同じことをしている人の情報が入ってくるかもしれません。
次に、上司に許可をとりましょう。社内に暗黙の禁止令があるように感じるなら、最初にその点も理解していることに触れましょう。それから、チームの輪を乱したいわけではなく、集中力を高め効率を上げたいための提案であることを説明します。必要であれば、1人の空間をつくることが集中力を高めるという研究結果があることも伝えましょう。一日中ヘッドホンをつけるわけでも、チームと距離をおきたいわけでもないと説明する必要があります。最近では、多くの会社でヘッドホンをパーテーション代わりに採用する動きもあります。
Q&Aサイト「Stack Exchange」で、同じような質問がありました。
組織として存在する会社である限り、周りがしていないことをすると悪目立ちする可能性があります。
まずはいくつかの質問をしてみましょう。
・ヘッドホンをつけると問題になってしまうか上司に質問する ・ある程度仲がいい同僚に相談をしてみる。若い社員が多い環境であれば、同じことを考えている人が多いかもしれません。賛同者がでてくる可能性もあります。 ・ヘッドホンをしていようがいまいが、必要なときはいつでも声をかけてほしいことを関係者に説明する
実際のところ気にする人はいないと思います。しかし、事前に伝えておくことで、のちのち発生するかもしれない問題を事前に回避できます。
あなたのオフィスが「比較的自由な環境」であるなら、相手を重んじて協力し合う風土があるでしょう。そういった環境は非生産的だという研究結果もありますが、効率を上げるための行動であるなら、理解のもと円滑に始めたいものです。
机を離れる時間を設ける
ヘッドホンをつける許可を得たにも関わらず、実際に装着すると周囲から白い目で見られる場合もあります。そんな時は、働く場所をしばらく変えてみましょう。
ノートパソコンが使えるなら、1~2時間ほど空いている会議室やスペースを確保します。誰も気にしない状況でヘッドホンをつけ、音楽を聴き、仕事をサクサクと進めるのです。筆者の以前の職場には「ハドル・ルーム」と呼ばれる部屋がありました。文字通り、「こもるために作られた部屋」です。締め切りの迫った人がこの部屋に駆け込む姿は珍しくありませんでした。自分の席で集中できなければ、最後の手段ですが、個室に移動してみましょう。
今回の回答がヒントになればと思います。「会社史上初のヘッドホンユーザー」になるのは、少し怖いことでもありますが、許可されないと決まったわけではありません。何より業務の効率を上げることは、会社への貢献につながります。あなたの会社は、仕事をする姿ではなく、仕事の結果で判断される会社のはずです...よね?
幸運を祈ります。
ライフハッカーより
Alan Henry(原文/訳:瀬呉保)
Photo by Shutterstock.