川井さんは家族でJ:COMのチャンネルを楽しむことも多い

春は入社や転勤で住まいや環境が変わるなど、新しい生活と出会いが生まれる季節。また、新しいことにチャレンジするなど、これまでの殻を破って自分を変えるタイミングでもあります。では、手始めとして何をすべきでしょうか?

注目したのは、趣味・教養・スポーツ・エンターテインメントなど、CS放送の専門チャンネルが数多くそろうJ:COM TV。これまでに触れたことのない世界を身近に知ることができる情報ツールとして活用するのはいかがでしょうか?

そこで、長年のJ:COMユーザーで「CS放送は世界を映す窓」と語るメディアクリエイターの川井拓也さんに、J:COM TVの楽しみ方や自分を変えるためのテーマ探しなどについて聞いてみました。

川井拓也(KAWAI TAKUYA)/株式会社ヒマナイヌ代表取締役

ウェブ系映像制作会社・株式会社ヒマナイヌ代表、メディアクリエイター。ソーシャルメディアやUstreamなどのライブメディアで動画コンテンツを制作。数多くの中継企画で実験的な試みを行っている。『USTREAM 世界を変えるネット生中継』 (SB新書)など著書多数。

セレンディピティ:多チャンネルのCS放送だからこそ生まれる偶然の出会い

── パソコン、スマホ、タブレットなどの情報端末やネット、SNSなどのコミュニケーションツールが日常的に利用されているなかで、テレビの役割は変わっています。では、川井さんはテレビをどのように楽しんでいますか?

川井:テレビは、チャンネルを変えると自分にとって必要な情報を見つけたり、思いもよらない情報に刺激を受けたり、偶然性から生まれるセレンディピティ(探しているものとは別の価値を見つける能力)を楽しむものだと思っています。

特にCS放送は、地上波放送やBS放送と比べてチャンネル数が多く、さまよいながら新しい出会いや発見を楽しむことができるので、そこに魅力を感じています。

僕は映画が好きなので、映画専門チャンネルをよく見ています。もちろん、同じ作品をネット配信サービスやレンタルビデオ店を通じて見ることもできますが、それは能動的に映画を見たいときのスタイル。

でもCS放送の場合は、わざわざ作品タイトルを調べてまで見たいとは思っていない時でも、偶然おもしろい映画に出会うことができる。新しい世界が広がるわけなので、それがとても心地良いし好きなんです。

スペシャライズ:専門性の高いチャンネルの中から自分のプリセットをつくる

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大阪芸術大学映画学科卒業後、CM制作会社

太陽企画株式会社を経て独立。ネット上で映像表現を続けている

── J:COM TVは最大で77チャンネル以上のCS放送が楽しめます。ニュース、映画、音楽、ドラマ、スポーツ、ドキュメンタリー、生活・趣味・教養、エンタメ・バラエティなどジャンルは多彩で、いずれも1ジャンルに特化した専門チャンネルばかり。では、CS放送から新しい自分のテーマを見つけるためにはどうすればよいのでしょうか?

川井:J:COM TVは多ジャンルと専門性に特化したチャンネルを自由に視聴できるのが特長ですが、それだけではなく、1つのジャンルに複数のチャンネルが用意されているのがポイントです。

たとえば、大きな事件や事故、災害が起きたときに、地上波では各局横並びで同じような情報を限られた時間のなかで伝えています。一方でCS放送の場合は、「CNNj」などのニュース専門チャンネルが複数あり、違う角度や目線でより詳しく報道してくれる。この多様性と多面性は、自分の視野や価値観を広げる意味で大きなチカラになっていると思っています。

でも、チャンネル数がとても多いのですべてを見ることはできないし、どうしても自分の趣味嗜好に合うジャンルやチャンネルを選んでしまいます。新しい自分のテーマを探すという意味では、多種多彩なチャンネルの中から、あらかじめ見たいチャンネルを設定する"プリセット"が重要です。僕の場合は、これまで見てきたチャンネルの中から気に入ったものを「よく見るリスト」に登録しています。

── では、プリセットした中でも、特によく見ているチャンネルや番組は?

川井:映画では邦画がメインの「日本映画専門チャンネル」「チャンネルNECO」。たまたま出会った作品を少しだけ見て面白いなと思ったらそのシリーズはとりあえず全部録画。ハードディスクを自分専用の名画座にして、その日の気分で見たりしています。洋画専門の「ムービープラス」は、ハリウッドの大作もありますが、個人的にはB級作品が気に入っています。

ドキュメンタリーの「ディスカバリーチャンネル」や「アニマルプラネット」は、知的好奇心をそそる番組が多く放送されていますが、僕の場合は映像の仕事をしていることもあって、カメラアングルやライティング、編集の仕方など制作スタイルを見ているのが楽しいですね。

アニメは「カートゥーン ネットワーク」をよく見ています。『アドベンチャー・タイム』はアメリカならではのヒッピー文化が感じられ、『おかしなガムボール』にはイギリスらしいダークな笑いが織り交ぜられていたり、日本のアニメとはちょっと違うスパイスがあるので子どもに見せておきたいと思って一緒に見ています。

アンビエントメディア:世界を映す窓として、漂うようにメディアに触れる

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(c)2015 Discovery Communications, LLC.

パネル形ディスプレイで特定のチャンネルの映像を流し続けることで、そこが世界を映す窓となる

偶然の出会いを楽しみながら、そのなかで自分のプリセットをつくって、自分の興味や関心のあるジャンルをより深く探ってみる。新しい自分のテーマ探しの方法がなんとなく見えてきましたが、川井さんは家にいる時は、前述のお気に入りチャンネルや番組を見るだけではなく、映像を流したままの状態で過ごしているそうです。では、その理由とは?

川井:自宅の仕事部屋でCS放送を見ることが多いんですが、パソコンのモニターの横にJ:COM TV専用のモニターを置いてBGV(バックグラウンドビデオ)のようにいつも点けっぱなしにしています。仕事をしながらふと見たときに興味深い情報が流れていたり、「MTV」であれば若い世代に人気の音楽動向を知ることができたりします。

また、動物・自然専門チャンネルの「アニマルプラネット」や歴史専門の「ヒストリーチャンネル」を流していれば、そこはおしゃれな動物カフェの空間になったり、子どもが歴史的に貴重な映像を目にすることができる視聴覚教室になったりします。

J:COM TVが発信する圧倒的な情報量のチャンネルや番組は、"世界を映す窓"なので、その窓を開け放しておくことで無意識のうちにインテリジェンスな情報を浴びるBGVのような「アンビエントメディア」として接してみるのが面白いし、目にしたときの視覚的な情報や刺激が記憶に残り、新しい発見や情報の感度を高めることにつながると思います。

川井さんは、2002年にネックストラップ型でインターバル撮影のできる小型カメラ「ライフスライスカメラ」を制作。日常を写真で切り取る作品を発表し、第6回文化庁メディア芸術祭ノンインタラクティブ部門特別賞を受賞しています。

世界を映す窓を開け放つ「アンビエントメディア」も、まだウェアラブルという言葉すら普及していなかった時代に人の無意識を可視化することを試みた、川井さんならではの視点と言えるのではないでしょうか。

J:COM TVで自分を変える窓を開こう

テレビは見終わったら消すという従来型の発想ではなく、空間の中に世界を映す窓として活かす話は、自分を変えるためのヒントであり、テレビの新しい価値を教わった気がしました。では最後に、その窓に映し出されるJ:COM TVについて紹介します。

J:COM TVは、札幌、仙台、関東、関西、九州・山口エリアの計70局以上で視聴可能です。テレビだけの基本コース「J:COM TVスタンダード」に加えて、インターネットや電話がセットになったお得なパックプランも用意されています。

auスマホを使っている方は、電話料金が割引になる「au スマートバリュー」があるので、「J:COM スマートテレビ with タブレット」もさらにオトクに使えます。

この春にJ:COM TVという魅力的な窓を開けて、新しい自分のテーマを見つけてみてはいかがですか?

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(文/ 香川博人 写真/木原基行)