通信費が大幅に安くなると話題の「格安スマホ」。なんとなくその存在を知ってはいるものの、具体的にはどんなものかわからないという人も多いかもしれません。そこでいま一度、「格安スマホ」とは何なのか、どのくらい安くなるのか、さらにそのことが5年後の人生にどれだけの影響を与えるのかについて、フュージョン・コミュニケーションズの「楽天モバイル」を例に考えてみました。

機種によっては手持ちのスマホを"格安化"することも可能

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「格安スマホ」というと新種の端末のようにも聞こえますが、手持ちの端末がSIMフリーのもの、もしくはドコモの端末であれば、音声通話プラン付きの格安SIMカードに差し替えるだけでその端末を"格安スマホ化"してしまうことができます。MNP(番号ポータビリティ)にも対応していますので、電話番号もいま使っている番号のままでOK。また格安と言っても、決して安かろう悪かろうではありません。回線はドコモなど大手通信会社のネットワークを使用していますし、エリアや通信品質は同等と言えます。その上で料金がかなり安く抑えられることが、格安スマホのメリットなのです。

では格安スマホで通信費はどのくらい節約できるのでしょうか。今回は「楽天モバイル」をもとに算出してみました。

2年間で10万円以上の節約に

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楽天モバイル」サイトより

楽天モバイルにはさまざまなプランがありますが、ここではメインのスマホを乗り換えるとして音声通話機能付きのプランで検討してみます。

例えば筆者が現在利用している大手キャリアのプランでは、音声通話かけ放題2700円+データパック(5GB)5000円+インターネット接続サービス300円=計8000円。楽天モバイルでこれに近い条件のプランを選んだ場合、音声通話付きの高速データ通信プランが4GBパックで月額2150円。これには通話料が含まれていないので、仮に毎日1分の通話をしたとして、30日で1200円(20円/30秒)の電話代が加算されます。これで計3350円。つまり毎月4650円が節約できる計算となります。さらに、音声通話を『楽天でんわ』といったアプリで使う場合には、通話料は半額の600円となるため、月に5250円の通信費が浮くことに。

月に5250円ということは、年6万3000円。2年経たないうちに10万円以上の節約になるわけです。

スマホで節約したお金を自己投資に回せる

さて、月額で約5000円、2年間で約10万円を節約できた場合、あなたならそのお金をどう使いますか? 毎月浮いたお金の総額は、年月を重ねるごとに積み上がっていくもの。つまり過去を生きた分だけ豊かになっていくものです。それならいっそ、そのお金を今度は自分の未来への投資に使ってみるというのもいいかもしれません。

たとえば「5年後に自分がどうなっていたいか」を考えると、自己投資の方向性が見えてきます。

5年後:グローバルに働いていたい

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例えば、これからもっと多くの企業・職種で社員に求められるようになると予想されるのが英語力です。とくに会話については独学で身につけることが難しいため、英会話教室に通うことをまず考える人が多いのでは。大手の英会話学校では、6~10人ほどのグループレッスン(40~50分)が1回2000~3000円ほどに設定されているため、格安スマホで浮いたお金で月に2回ほど受けられる計算になります。

英会話学校より安いのはSkypeなどのチャットツールで海外在住の外国人講師からレッスンが受けられるオンライン英会話です。30分弱のレッスンを月に8回受けられるというようなプランは、一般的に5000円前後となっているので、スマホでの節約額とほぼ同じ。家計の支出は変わらないまま、しっかり語学学習に打ち込むことができるのです。

5年後:健康であり続けたい

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どんな仕事でも体は資本。5年後もさらなるキャリアに向けて走り続けているためには、継続的な体力作りが必要です。

体力作りといえばまず思いつくのがフィットネス。大手のスポーツクラブでは月4回のコースで5000円前後、平日や夜間のプランならもっと割安のものもあり、楽天モバイルで節約した額に近い金額に収まるでしょう。

不眠に悩んでいるという人は、睡眠の向上に投資するという方法もあります。アスリート御用達で有名なマットレスや、オーダーメイドの枕、眠りの傾向を計測・分析して質の向上に役立てる睡眠計のようなガジェットに、数年分の節約額をまとめて投資してみてはいかがでしょうか。

5年後:プライベートを充実させたい

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毎日が忙しく、家事が思うようにこなせていないなら、そのストレスを通信費節約で浮いたお金で消し去ってみるのも手です。最近では家事代行サービスも掃除や料理などのジャンルごとに細かく少額のプランを設けているところが多いので、月に1~2回くらいのペースでお願いすることができるでしょう。

毎日の掃除から解放されたいならロボット掃除機の購入もおすすめです。各社製品によって価格は異なりますが、1~2年分の節約金額に収まるはずです。

こうして家事のストレスから開放され、自由になった時間を有意義に使うことも、立派な自己投資といえるのではないでしょうか。

楽天ならではのポイント還元もおいしい

「毎月このくらいの金額が浮く」と考えると、その有意義な使い道についても具体的な想像が膨らんできます。

楽天モバイルでは、SIMカードを差し替えて自分のお気に入りの端末を"格安スマホ化"することはもちろん、SIMカードと端末のセット購入も可能。現在は、ASUS『Zenfone 5』(8GBモデル一括2万6400円/32GBモデル一括2万9800円)、ファーウェイ『Ascend Mate 7』(一括4万8888円)、シャープ『AQUOS SH-M01』(一括5万2800円)、富士通『ARROWS M01』(一括3万6720円)の4モデルが用意されています。コストパフォーマンス重視の入門機からハイスペックモデルまで選択肢も豊富です。

また、毎月の料金が節約できるだけでなく、楽天スーパーポイントでも還元されることも、楽天モバイルのおいしいところです。現在各種キャンペーンが実施されており、端末の購入では1000~3500ポイント、『楽天でんわ』との同時申し込みで1500ポイント、古い携帯電話やスマートフォンを下取りに出すと、買取金額と還元ポイント1%に加えて4000ポイントがもらえます。楽天スーパーポイントは、楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベル等、各種の系列サービスで使用可能なので、普段のお買い物に活用できますよ。

自分に"本当に必要なもの"は何かを見極め、賢く無駄を削ぎ落としていくこと、そしてそこで生まれた余裕をまた"本当に必要なもの"に還元していくこと。それが現代における真にスマートな暮らし方かもしれません。楽天モバイルをきっかけに自己投資することで、人生が豊かになって、5年後の自分に差がつく── そんなシナリオも描けてしまうのです。

楽天モバイル

(ライフハッカー[日本版]編集部)

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