「俺たちに、小学生の女の子が見ても気持ち悪く思われないような、マッドで、クレイジーで、コケティッシュで、アーバンギャルドな服をコーディネートして!」

そうやって友達に言われたら、あなたは応えられますか。おそらく、ファッションがどうこうより、友達は頭をどこかにぶつけたんだと思いたくなることでしょう。とはいえ、何がなんだかわからないけれど、洋服をイメチェンしなくてはならない切実な友達の要望をどうにかしないといけない。こんな時こそ「そうだ、コグニティブ・コンピュータに任せてみよう」と言える時代が、そう遠くない未来にやってくるのかもしれません。

先日取り上げた記事でも紹介したコグニティブ・コンピュータ。人との会話を解釈しながら、あらゆる情報から学習し、自然な対話を通じて意思決定を支援してくれるシステムのことを指します。さて、冒頭に挙げた友達の無理難題。実は下記の動画で実際に出てくるセリフなのです。

この動画は、ゲームをもとにアニメ化までされた人気SF作品『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』と、日本IBMがコラボレーションして生まれたもの。本動画はコラボレーション第3弾に当たります。毎回、シュタインズ・ゲートのキャラクターたちがコグニティブ・コンピュータに助けられる姿を描いており、原作ファンならずとも楽しめる動画になっています。コグニティブ・コンピュータのある未来を想像させられるものばかりです。

上記動画をご覧いただいた方で、「ファッションのコーディネートを選んでもらえるだけ?」と感じた方は、以下の動画をどうぞ。こちらはさらにリアルな仕上がりとなっています。

今回紹介した2つの動画で描かれたコグニティブ・コンピューティング。そのキモとなるのは、ビッグデータをはじめ、私たちひとりずつの性格や生活スタイルから学習し、回答の提案を支援してくれることにあります。だからこそ、とても私的なファッション・コーディネートから次回の投資先に至るまで、幅広い「意思決定」が求められる場面で活躍してくるのです。

この未来をどこか恐怖に思うのか、はたまたチャンスと思うのか。個人の感じ方の違いといえますが、いずれにしてもコグニティブ・コンピューティングが寄り添う未来では、現在とは異なるスキルが求められてきそうなことは想像に難くないでしょう。

そして、さらに「未来にある当たり前」を想像したい方には、国内外のイノベーション事例を取り上げているメディア「Mugendai(無限大)」にて掲載している対談記事が、刺激的な体験を与えてくれるはずです。対談では「タイムスリップするメール」や「脳の仕組みを真似たチップ」など、まるでSFな世界の実現性についてが語られています。多くの人気アニメやゲームを手がけるクリエイター・志倉千代丸氏と、機械学習やデータマイニングなどの研究を行っているIBM東京基礎研究所所長・森本典繁氏による対談は、下記リンクより。

【対談】創作世界とエンジニアリングの交差点――志倉千代丸氏×IBM森本典繁所長|Mugendai(無限大)

EPISODE Ⅲ ファッション編 Steins;Gate Sponsored by IBM 聡明叡智のコグニティブ・コンピューティング

(長谷川賢人)