ざっくり言うと、めちゃくちゃすごいSiri。

IBMが開発したのは、2億ページを超えるテキストデータ(本1冊200ページとして100万冊分)を取り込んだ人工知能。名前はワトソンといいます。

ワトソンに質問をすると、「その意図を理解した上で、最適な答えを出してくれる」のだそう。国内外のイノベーションを様々な切り口で紹介するウェブメディア『Mugendai(無限大)』によると「ワトソンは3つの世界を変える」といいます。

この技術は世の中をどう変えるのでしょうか。IBMは3つのシナリオを示しています。コールセンターやヘルプデスクなどでの業務を支援する顧客サービスへの利用、膨大な演算でより精度の高い投資先やタイミングの決定を行う金融サービスへの利用、そして医療・ヘルスケア分野への利用です。

医療・ヘルスケアに対する応用は、IBMのワトソン・チームが最も力を入れているプロジェクトの1つです。たとえば、ガン専門医への支援においては、多様化するガンの症例に対して、学習した膨大な量の診察データにもとづいていくつかの仮説を提示することで、医師の誤診を減らす助けになっています。

2年前に発表された当初は、部屋いっぱいを使ってしまうくらいに大きかったサイズも、今では「ピザの箱4つ分」まで小さくなったそう。今ではワトソンを利用した企業向けの顧客サービスやマーケティング支援システムも発表されています。

本100万冊分の知識を蓄えた世界最強のコンシェルジュ。質問応答システム「ワトソン」が人類に教えてくれること | Mugendai(無限大)

(ライフハッカー[日本版]編集部)