筆者は最近、急ぎのメール返信を電車内からスマホで送信したのですが、その際に「佐藤様」と書くべきところを「佐藤山」とタイプミス。どこの部屋の力士だよ、という感じで冷や汗をかきました...。失礼が許されないビジネスメール等では、ひとつの入力ミスが命取りに...なんてこともありえますよね。

このミス、個人的にはスマホで文字入力した際に頻発するように感じます。キーボードが小さいですし、フリック入力は少しのタッチのズレでミスが起こるからです。

スマホでビジネス関係の作業をする際には十分気をつけたいところですが、逆に考えると、「文字入力さえノーストレスならば、アプリやクラウドを活用すればもはやスマホでほとんどの仕事はできるのでは...?」とも。

そこで、富士通株式会社から新発売になるAndroidスマホ端末「ARROWS NX F-05F」を使って、1日できる限りの仕事をしてみることにしました。なぜならARROWS NX F-05Fは、「スマホ史上最高ATOK」を搭載したスーパー文字入力スマホとの噂だからです。

ARROWS NX F-05F

ARROWS NX F-05Fに搭載されているのは、「Super ATOK ULTIAS(スーパー エイトック ウルティアス)」。富士通とジャストシステムが共同開発したこれまでにない最高レベルの文字変換を実現した日本語入力システムです。パソコン版ATOKに相当する高性能なエンジンで予測・変換精度が高く、ATOK史上最大クラスの単語数を誇ります。また、ユーザーインターフェースも文字入力の操作性に徹底的にこだわったデザイン。さらに端末そのものも高精度のタッチパネルを備えており、タッチした場所を正確に認識して誤入力を防止するとか。

心を読まれているような予測変換「Super ATOK ULTIAS」

というわけで、実際に試してみることに。まずはビジネスメールの返信をやってみます。

ARROWS NX F-05F、Super ATOK ULTIAS

「い」と打ち込んだら「いつもお世話になっております。」まで一気に変換されました。うーん快適。ユーザー辞書には最大100文字まで登録できるので、たとえば「い」と打ったら「いつもお世話になっております。ライフハッカー[日本版]編集部の吉川です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」まで入力できるようにしておく、なんてことも可能。

またパソコン版ATOKと単語登録を共有できるので、ATOK使いの方は普段パソコンで使っているのと同じ感覚で使えます(ATOKの販売元である株式会社ジャストシステムの認証サービス「Justアカウント」の取得が必要)。

ARROWS NX F-05F、Super ATOK ULTIAS

会社の住所を打ち込む際にちょっと感動したのは、町名だけ入力して変換キーを押したら都道府県・市区までフルで変換できたこと。「まるやまちょう」と打って変換すれば、「東京都渋谷区円山町」と変換できるのです。会社の備品をネットで購入するためにネットショップで会員登録した際にも、その威力を実感しました。

ちなみに「Super ATOK ULTIAS」でも入力した言葉に合わせて、次に入力する言葉を予測し、自動変換してくれるのですが、その際に文章の"文脈"を読み取って予測変換を行うそうです。また、入力しているアプリに合わせた予測変換も行うそうで、Googleマップでは地名を、電話帳アプリでは人名を優先表示するのだとか。なんだか心を読まれているようで、テクノロジーへの畏怖を感じます...!

体感をそのまま写しとる「なぞってコピー」

仕事の作業をしていくうちに、もらった資料からURLを入力したいという場面に遭遇しました。でもスマホでURLを打ち込むのって面倒なんですよね...。ところがARROWS NX F-05Fにはこんなスゴい機能があるのです。

ARROWS NX F-05F、なぞってコピー

それは「なぞってコピー」という機能。なんと画像の中に含まれている文字を、指でなぞることでコピーできてしまうんです

たとえば紙の資料を写真で撮影して、スワイプ操作で「なぞってコピー」を起動。画像中のコピーしたい文字の上を指でなぞると、その文字が読み取られてクリップボードにコピーされ、貼り付けで入力することができます。

ウェブ上の画像などでも「なぞってコピー」は使用可能。起動もスワイプ操作なので、パッと直感的にコピーできます。

画像上の文字も、テキストとして表示される文字も、体感としては「文字」。ARROWS NX F-05Fのユーザーインターフェースは、この使い手の"体感"をそのまま写しとることができるという印象です。

削除キーは気が利いている

地味ながら、一番お世話になった機能は削除キーにありました。筆者はこれまでスマホの文字入力で「間違えた時に削除キーを長く押しすぎて、削除不要なところまで消してしまう」ということがしょっちゅうあり、これがなかなかのストレスだったのですが、ARROWS NX F-05Fの削除キーにはそれをカバーするちょっとした工夫があります。削除キーのフリックに「戻す」「ALL」という項目が設けられているのです

ARROWS NX F-05F、Super ATOK ULTIAS

この「戻す」を選択すると、アンドゥが行われます。手元が狂って「あっ失敗!」と思ったら、この「戻す」で1つ前の状態にできるのです。

また、長文をバババーッと消す際、これまでなら削除キーをずっと長押ししていたかと思うのですが、これは「ALL」を選べば一発で消えます。こういう細かいところで感じるストレスが軽減されると、こんなにラクなんだなぁというのは発見でした。

初心者にも細かい心遣いが

キーボードは6パターン。今まで使っていた別メーカーの機種に近い形のものを選べます。ちょっと新鮮だったのはSTYLE-FPというタイプ。ガラケーのキーボードによく似ていませんか?

ARROWS NX F-05F、キーボード

思い返せば、実家の母がガラケーからスマホへの乗り換えで最初につまづいたのは文字入力でした。それを考えると、文字入力がしやすいというARROWS NX F-05Fの特長は、スマホ初心者にも最適なものかもしれません。

実家の母は「キーボードが小さい」という不満も持っていたのですが、ARROWS NX F-05Fではキーボードのサイズもタテに長く伸ばせます。入力画面に合わせてその都度、伸び縮みさせられるので、例えば混雑した電車の中など普段入力するような動きがとりにくい場所ではエイっと伸ばすなどの使い方もできるかも。

使い手のハイテンションにもついてくるタッチパネル

誤入力は電気ノイズによる誤作動と、タッチの微妙なブレなどが原因で起こるそう。ARROWS NX F-05Fの「プレミアムサクサクタッチパネル」は、これらの問題を解決するため、電気ノイズへの耐性を大幅にアップしています。

また、富士通の独自技術「ヒューマンセントリックエンジン」により、文字入力の際に最適な「文字入力タッチパラメータモード」に自動切替。ユーザーのわずかな動きに反応して起こってしまう誤入力を防ぎます。たとえばフリックした際に指が少しブレてしまったりしても、狙った文字をしっかり打ち込めるように設定されているのだとか。また、スマートフォンを握る指が画面の端にかかっていても文字入力は反応せず、誤作動も起きません。

タッチパネルには「スーパーグライドコーティング」という特殊表面処理が施されているそうで、指滑りの心地よさも正確な文字入力を助けてくれます。

筆者は仕事で長文を書いていると、気分がのってきてだんだんタッチが荒くなってしまうのですが、それでもARROWS NX F-05Fでは誤入力が多くなるということがなかったように感じました。使い手のハイテンションにも遅れずについてきてくれるスマホって、愛着がわきます。

この記事はARROWS NX F-05Fで作りました

ところで今さらなのですが、実は今までお読みいただいたこの記事の原稿、すべてARROWS NX F-05Fで入力しています

こんな長文は普通ならスマホで入力するなんてちょっとげんなりなのですが、今回はかなりサクサクとストレスなく書き進めることができましたよ。それは、(1)誤変換を少なくする「Super ATOK ULTIAS」、(2)うっかりミスってしまった際にもストレスなく修正ができるインターフェース、(3)そしてタイプミスが減るタッチパネル、この3つの合わせ技のたまもの。文字入力に関わるすべての側面において、死角なしといった印象です。

また、今回は文字入力を中心にご紹介しましたが、ARROWS NX F-05Fはカメラも約2070万画素の高性能。この記事の冒頭にあるお仕事中の画像は、ARROWS NX F-05Fで撮影したもの。普段、このように記事に使う画像はデジタル一眼レフカメラで撮影するのですが、ARROWS NX F-05Fの画質ならまったく問題ありませんでした。これなら取材の時の撮影にも使えそう。

最近のスマホには実に色々なアプリがあって、用途も多彩ですが、なんだかんだで一番多く行う作業は文字入力。今回ARROWS NX F-05Fで記事を作成してみて、文字入力にストレスがないということがいかに快適か実感しました。仕事の効率化や時間管理に意識的なライフハッカー的にも、「スマホの文字入力」へのこだわりは重要なポイントではないでしょうか。

ARROWS NX F-05F|富士通

(吉川晶子)