最新のAndroid携帯を使っている人なら、夕方までバッテリーがもたなかった時の悲しさをご存じすよね...。今回は、Android携帯のバッテリーを長持ちさせる、さまざまなTipsを紹介します。バッテリーのもちが悪い原因はさまざま。不必要なアプリや設定が、バッテリーを大量に消費していることもあります。バッテリーの減りが早いと感じたら、不必要な機能や設定、アプリがないか見直してみましょう。

■ バッテリーを大量消費する機能

気づかないうちにバッテリーを浪費している機能があります。「設定>端末情報>電池使用量」で確認してください。思わぬ機能がバッテリーを大量消費しているかも。ここでは、バッテリーを浪費しがちな機能と、その対策を説明します。

ディスプレイ

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Super AMOLEDやSuper LCDなどの最新の高性能ディスプレイは、バッテリーを大量に消費します。バッテリーを節約するには、画面の明るさを抑えるのが一番。デフォルトでは「自動調整」になっているはずですが、もう少しバッテリーに優しい設定に変更しましょう。

「設定>画面設定>画面の明るさ」で「明るさを自動調整」のチェックを外して、明るさを10%くらいまで下げてみます。直射日光の下では少し見づらいですが、それ以外の環境では問題ないはず。また、ホーム画面に『電源管理』ウィジェットを設置すれば、簡単に明るさの調整ができます。設置方法は、ホーム画面で長押しをし、「ウィジェット>電源管理」と選択します。

また、「設定>画面設定>画面消灯」で、自動消灯までの時間を短く設定するのも有効。特に、使い終わってもスリープボタンを押す習慣がない人にはオススメです。

Photo by Kevin Jarrett.

モバイルデータ

モバイルデータ通信も要注意。特に電波の受信状況が悪い場所にいると、操作していなくてもバッテリーがどんどん減っていきます。

Apndroid』や『Quick Settings』などのアプリで、モバイルデータ通信のON・OFFを管理できます。必要な時だけONにして、それ以外はOFFにしておきましょう。マニアックな方法ですが、かなりバッテリーを節約できます。

ただし、これらのアプリはGSM方式の携帯でしか使えません(米国ではAT&TやT-Mobile)。CDMA方式の携帯(米国ではSprintやVerizon)では使用不可。機種によっては「設定>無線とネットワーク>モバイルネットワーク」で3GをOFFにできますが、もっと複雑なルートでしか設定できない機種もあります。Sprintのユーザーなら、『Power Control Plus』で4GをOFFにできます。Verizonなら『LTE OnOff』が使えます。

Wi-Fi

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Wi-Fiが使える場所では、できるだけWi-Fiを使うようにしましょう。Wi-FiがONになると、モバイルデータは自動的にOFFになります。そして、モバイルデータよりWi-Fiのほうがバッテリーを消費しません。ただし、Wi-Fiを拾えない場所では、端末がWi-Fiスポットを探し続けることでバッテリーを大量に消費してしまうので要注意。私は自宅以外ではあまりWi-Fiを使わないので、外出する時は電源管理ウェジェットでWi-FiをOFFにしておきます。

Bluetooth

Wi-Fiと同じく、Bluetoothも周辺機器を探してバッテリーを消費します。Bluetoothヘッドセットなどを使わない人は、基本的にOFFにしておきましょう。電源管理ウェジェットでON・OFFの切り替えができますので、使う時だけONにしてください。

GPS

GPSもバッテリーを大量消費します。とはいえ、GPSは普段はOFFになっており、Googleマップなどを使う時だけONになりますので、まだ影響は少ないと言えます。ただし、TwitterやFacebookなどのソーシャルアプリでロケーションサービスを使っていると、頻繁にGPSがONになるので注意が必要。GPSも電源管理ウェジェットでON・OFFが選べますので、適宜コントロールしてください。

■ 設定を自動化する方法

いちいち手動でON・OFFするのは面倒ですね。できるだけ自動化しましょう。例えば、Wi-Fiは自宅か近所のカフェでしか使わないのなら、その場所にいる時だけONになるよう設定します。また、Bluetoothヘッドセットは職場でしか使わないなら...もうわかりますよね?

『Tasker』で自動化する

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米LF編集部イチオシの『Tasker』なら、あらゆる設定を自動化できます(ほかに『Locale』や『Settings Profiles』も使えます)。Taskerを使えば、Googleマップを開いた時だけGPSをONにする、携帯をドックに接続した時だけBluetoothをONにする、夜間はデータ通信を制限する、などの設定が可能です。Taskerを使いこなせれば、本当に便利ですよ!

『JuiceDefender』でデータ通信を制限する

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JuiceDefender』でデータ通信をコントロールするのも賢いやり方。このアプリは、通常はデータ通信をOFFにしておき、15〜30分間隔でONにしてくれます。メールやTwitterのメンションのチェックには、それで十分ですね。

とはいえ、普段からプッシュ通知を使っていたり、プル通知でも適度なインターバルを置いている場合は、効果を感じづらいかもしれません。しかし、JuiceDefenderの真価はこれだけではないのです。

例えば、1分以内にWi-Fiスポットを見つけられない時に、Wi-Fiを自動でOFFにしてくれます。そして、15分後にまたONにします。さらに、よく使うWi-Fiスポットを記憶して、その場所に来たらWi-Fiを自動でONにするなんてことも。また、夜間はデータ通信を完全にOFFにして、朝になったらONにすることも可能。さらには、どのアプリがバックグラウンドデータにアクセスしているかも監視できます。まさに、至れり尽くせり。

設定や操作も簡単です。無料版もありますが、Wi-Fiをコントロールするには、5USドルの『JuiceDefender Ultimate』にアップグレードが必要。絶対にアップグレードすることをオススメします。

■ ほかにもいろいろ

バッテリーを長持ちさせる方法は、ほかにもいくつかあります。

データ通信の多いアプリを調整、またはアンインストールする

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Gmailなどはプッシュ通知なので問題ありませんが、標準のメールアプリやTwitter、Facebookなどのアプリは、新着の問い合わせのために頻繁にデータ通信を行います。バッテリーを節約するには、問い合わせ間隔を長めに設定してください。Twitterのメールを5分ごとにチェックする必要はありません。30分ごとで充分です。

そして、使わないアプリはアンインストールしましょう。知らないうちにインターネットにアクセスするアプリもあります。プリインストールアプリを削除するには、ルートをとって『Titanium Backup』を使います。また、頻繁にデータ通信を行うFacebookや天気系ウェジェットも削除すべきです。または、データ通信の間隔を30分〜1時間くらい長めに設定しておきます。

見た目の派手なアプリはOFFにする

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アニメーションやライブ壁紙など、見た目の派手なアプリはCPUを消費します。OFFにしましょう。少しさみしい気持ちになりますが、バッテリーを節約したいなら、心を鬼にしてください。

高温を避ける

熱はバッテリーの大敵です。特に夏の間は、暑くなる車やポケットの中には入れず、携帯が熱をもたないように気をつけてください。高温になるほど、バッテリーは早く減ります。

タスクキラーを使わない

タスクキラーもバッテリーを消費します。以前ご紹介したとおり、よほど古いAndroid(1.6とか)でなければ、タスクキラーはもはや不要です。

CPUをクロックダウンする

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最新のパワフルな端末なら、CPUのパワーはあり余っているはず。ルートをとれば、CPUのクロックスピードを調整できるアプリ『SetCPU』が使えます。CPUを全体的にアンダークロックしてもいいし、新しいプロファイルをつくって、端末がスリープしている時だけアンダークロックすることも可能。また、バッテリー残量に合わせてクロックを下げていくこともできます。

Kernel Manager』などのアプリを使えば、カーネルのボルテージを下げられます。動作が不安定になることもありますが、バッテリー消費はかなり抑えられます。

予備バッテリーを使う

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もちろん、予備バッテリーも忘れてはいけません。最新の携帯は、バッテリーを大量に消費します。上記の対策をしてもバッテリーが足りない時は、素直に予備バッテリーを使いましょう。持ち歩きも、それほど大変ではありません。携帯に装着するタイプの外部バッテリーもあります。

バッテリーを買う時はOEM製品を選ぶこと。Amazonなどで激安のバッテリーが入手できますが、問題が起きることがあります。きちんとした正規品を買いましょう。

いかがでしたか? 今回、紹介した方法で、ぜひAndroid携帯のバッテリーを長持ちさせてください。ほかにもバッテリー節約方法をご存じの方は、ぜひコメント欄で教えてください。

Whitson Gordon(原文/訳:伊藤貴之)