最近発売されるタブレットってだいたい7インチ。
いや、その他のサイズもありますが、売れ筋となるとやはりこの大きさに落ち着く感じがします。実際7インチサイズって悪くない大きさなんですよね。
そんな7インチタブレットの新商品。ドコモの夏モデルタブレットとして「AQUOS PAD SH-08E」が登場します。今回は試作機をお借りすることができたので、発売前ですが早速レビューしていきますよ!
どんなタブレット?
シャープ製の7インチクラスAndroidタブレット。Nexus 7などに代表する、最近普及しているサイズのタブレットとなります。CPUはSnapdragon 600(1.7GHz、クアッドコア)、メインメモリは2GB、ストレージは32GBです。SDカードは64GBまでのmicroSDXCに対応しています。OSはAndroid 4.2を搭載。
ディスプレイは7インチ1200×1920ピクセルのIGZO。そうシャープと言えばこの液晶ですね。高解像度なだけでなく、省エネ性能も非常に高い液晶で、バッテリーも4200mAhと大容量。なので電池持ちに不安を感じている人には魅力的な構成となります。
タイトルどおりテレビの視聴もOK。ワンセグは当然、驚くべきことにフルセグにも対応しています。これは後々詳しく紹介していきますね。
7インチ、約288g、片手で持てるボディ
大きさは、約190mm×107mm×9.9mm(最厚部:約10.0mm)。重量は約288gとなります。上の画像のように片手でホールドできるのがポイント。
横持ちでもホールド感は高め。こちらも片手でガッチリと掴むことができました。
エッジはやや丸みを帯びており、これによってホールド感が上がっていそう。背面はよくあるAndroidタブレットと同じくプラスチック製のケースで覆われています。中央の「AQUOS PAD」の刻印が眩しい!
カメラは外側が約810万画素、内側が約210万画素の高精細CMOS。また背面上部にはスタイラスペンとワンセグ/フルセグ受信用アンテナが格納されています。
底部にはmicro SDカード/SIM(UIM)カード/microUSBの各ポートが備わっています。右側面にはパワーボタン、ボリュームボタンが配置されているのですが、個人的にはちょっと残念な位置かも。右手で持っても、左手で持っても必ず指が触れちゃうので、できればもう少し上にずらして欲しかったかもしれません。
びっくりするほどIGZOで綺麗
IGZO液晶にヤられます。スマホにフルHDはやりすぎ感を覚えるのですが、タブレットとなると逆にフルHD無いと物足りなく感じることも。最近多いイチキュッパ(1万9800円)で買える量産型ザクⅡ的なタブレットならまだしも、ゲルググの座を狙うハイスペックタブレットには、フルHDを超えるWUXGA(1200x1920)を詰め込むというのは必然である気がします。
発色の良さも流石の一言。デジカメで撮影した写真を転送して楽しむ、というビューワーとして使いたい場合も、7インチクラスではベストな選択肢のひとつとなり得るのではないでしょうか。IGZOはやっぱりスゴイ。バッテリーで81.3時間。長く使えるタブレット
バッテリー容量は4200mAhと大容量。これにより、カタログスペック上では81.3時間利用できるとか。実際かなりバッテリーの持ちは良く、動画を見たりゲームしたりと派手に使ってもなかなか息切れしません。
テレビもOK! フルセグの録画にも対応
エンタメ機としてどうぞお楽しみくださいませ!と言わんばかりのフルセグ対応。もちろん録画にも対応しているため、とりあえず録っておいてあとで観るって使い方もOK。しかも予約録画もできます。ただし......、実は上の画像はワンセグです。ワンセグなら屋内でも受信できる環境は多そうですが、フルセグになるとかなり条件は厳し目。埼玉県に近い群馬県南部にある我が家の場合、屋外に出ても残念ながら受信することはできませんでした。
都内だとまた変わってくるのかもしれませんが、これではせっかく録画したいものがあっても、意味を成さないことに...。ただしこれは「あるもの」を使うことで解決することができます。
それがこの専用クレードル。USBだけでなく同軸ケーブル入力があり、壁のアンテナコネクタからコチラへと繋げば、安定して地デジフルセグを再生することができるようになります。
充電・フルセグ受信を両立してくれるため、録画も安定! 同軸ケーブルをデスク上まで伸ばしておくと幸せになれます。確実に。
このフルセグ周りに関しては、後日また詳しい記事をお届けできればと思っています。
その他便利な機能
電話できます。通話用SIM対応な上、電話機能がちゃんと備わっているため、このタブレットで電話をかけられるんです。できないよりはできたほうが良いに決まっています。きっとね。
手書き機能はすごく実用的。なんでも手軽にメモできる「書(かく)」ノートは、画像も貼れて手書きメモもOK。日記感覚に手書きメモを残しておくことができます。表示中のWebページに手書きでメモを加えて保存。なんてことも可能です。IPX5/7の防水性能。IP5Xの防塵性能を備えているのもポイント。水深1メートルで30分耐えられる防水性能を持っているので、キッチンでの利用も耐えられます。クックパッドのレシピを調べたり、録画した番組を観ながらお料理。家の中の様々な場所に気軽に持っていけるのは、やはり便利です。
防水・防塵の詳しい性能に関してはコチラをどうぞ。
「AQUOS PAD SH-08E」のいいところ
自分のそばに置いておくだけの価値があるタブレットです。
何度も言いますが、やっぱり液晶が素晴らしい。7インチでWUXGAで、IGZOと、欠点を見つける方が難しい状態です。
ディスプレイサイズはそれぞれ好みがあるかもしれませんが、個人的には7インチは理想的なサイズであるように思えました。片手でシッカリ持てるというのは、タブレットのひとつの条件でもあるように思えるため、このサイズでこの液晶は正解です。
もちろん、液晶だけではありません。長時間使えて、テレビも見られて、そして綺麗。小さなボディにニーズを満たす機能をこれでもか!と詰め込み、仕様上ですでに不自由を感じさせない作りに仕上げてくる。
この国産メーカーのクオリティと意地は、日本市場においての「正義」であるように思います。
「AQUOS PAD SH-08E」は買いなの?
はい、このタブレットは優秀です。綺麗・便利・長時間。三拍子揃ったその性能は自信を持って良端末と言えます。日常生活の中や仕事を快適にしたい。というニーズには期待以上に応えてくれるに違いありません。一方、スタイラスの感度はやや残念。入力遅延もそうですが、時に全く反応しないこともありました。これってペンの持ち方が悪いのでしょうか?
…って思ってシャープさんに聞いてみたら「これを使ってくれ!」とさらにチューニングされた最新ソフトウェアのAQUOS PADが手元に届きました。
それでもう一度手書きを試してみたところ、ペン入力の取りこぼしや感度が改善されており、レスポンスも上々。さすがに紙へ手書きと比べると違いは感じられますが、これなら十分実用的です。シャープの意地、確かに拝受致しましたッ!
というわけで、これらを踏まえた上で、総合的に評価してギズランクは……★4。全体的な仕上がりとしては非常に良くまとまっており、機能も豊富。全てが平均点を超えている優等生です。
そんな自分色に染めたい新作タブレット「AQUOS PAD SH-08E」は、8月2日の発売を予定しているようです。
(小暮ひさのり)